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フィリピン国コーディレラ地域保健システム強化プロジェクト

プロジェクト概要

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対象国・地域 フィリピン
実施期間 2012年02月~2017年03月
発注者 国際協力機構(JICA)

主な活動

コーディレラ地域はフィリピン北部のルソン島に位置する山岳地帯です。厳しい自然条件のもとで、独自の言語と文化を持つ先住民族が多数生活しています。また、貧困層の割合が全国平均よりも高いことから、政府は「地理的に孤立した不利な地域」と指定し、保健プログラムを優先的に実施しています。
この地域では、医療施設までのアクセスの悪さ、文化宗教的理由、また経済的な問題などから、いまだに自宅分娩を選択する人が多く、国の目標より低い施設分娩率(55%、2009年)と高い妊産婦死亡率(79対 100,000出生)が母子保健の重要課題でした。このような状況を踏まえ、プロジェクトではすべての妊産婦が安心して医療施設でお産ができるよう、次のような支援を行いました。
まず、人材と機材の両面から分娩施設を整備し(基礎的緊急産科新生児ケア研修の実施、機材供与)、また、分娩に際しては先住民族の文化に配慮するようにしました。同時に、妊娠出産に伴うリスクに備えるため妊産婦の国民健康保険加入を働きかけました。
これらの支援の結果、これまで自宅分娩を選択していた女性や遠くの病院まで苦労して通っていた妊産婦が最寄りの医療施設を安心して利用できるようになりました。

担当者から一言

このプロジェクトでは何を決めるにも、まずフィリピン側の意向やニーズを細かく確認するという、場合によっては時間と手間がかかることもある民主的な支援方法をとりました。したがって、日本・フィリピン国双方が達成すべき目標に対して明確な戦略を共有できていたため、無駄のない効率的な支援が可能となり、短期間で施設分娩率の上昇や妊産婦死亡率の低減を実現しました。