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社会開発・平和構築分野

フィリピン国バンサモロ正常化支援(社会経済支援)

国名:フィリピン国
発注元:国際協力機構(JICA)
期間:2022年12月~2026年1月(予定)
関係機関:和平プロセス担当大統領顧問室、技術教育・技能開発庁、元戦闘員及びそのコミュニティのためのタスクフォース、BARMM基礎・高等・技術教育省技術教育・技能開発局

  • 元戦闘員に訓練コースの申込書の書き方を指導している様子です

  • 元戦闘員への訓練指導の仕方について、過去の訓練経験を共有しました

  • 元戦闘員の居住する地域を訪問し、訓練コース計画策定を行いました

元戦闘員が生活に直結した技能を身につけ、生計を改善させられるよう、効果的な訓練を提供する

ミンダナオ地域では半世紀にわたって、一部地域の分離独立・自治拡大紛争が続いていました。その中心的な組織であった、モロ・イスラム解放戦線(MILF)とフィリピン政府の和平合意が、2014年3月に結ばれました。和平合意に基づく、「正常化」に向けたプログラムが行われる中、元戦闘員の生計安定は重要である一方、彼らの生活に合致した訓練の提供ができていないという課題を抱えていました。

本案件では、技能訓練の計画から訓練後の支援に係る一連のプロセスを分析し、改善点を把握。これに基づいて、訓練説明会の開催から訓練後にアクセスできる行政サービス(種苗の配布プログラムなど)の紹介まで、本当に生活改善につながる支援策の実施に向けて、パイロット事業を通じて関係機関と一緒に取り組んでいます。

国際情勢の急激な変化を意識しつつ、産業競争力強化・経済特区開発支援やデジタル技術を活用した各種支援(起業家向け、公共サービス向上等)を通じて、途上国のビジネス環境整備に携わっています。また、国内外の官民のネットワークを活かして、日系企業の海外進出や海外インフラ開発支援、途上国企業とのマッチング支援等、相互の民間企業の活性化に貢献しています。

教育計画の策定、教育機関の運営能力の向上、教員の養成、教材の開発といった途上国における技術協力を通じて、すべての人に質の高い教育を提供できる社会の実現に貢献しています。
現地の教育省や学校と協力しながら基礎教育、高等教育、インクルーシブ教育など多岐にわたる領域・分野で活動しています。

途上国の格差の是正を目指し社会的弱者支援、農村地域の発展、ガバナンス向上のために有効かつ実践的な問題解決や改善策を提供します。特に紛争影響地域においては、公正で信頼できる行政機能強化、雇用促進、コミュニティの能力強化を通じて、復興と紛争の再発防止に繋がる社会の形成に貢献しています。また、日本国内の地域振興と住民生活の向上を目指し、中央省庁および地方自治体に対するコンサルティングも展開しています。

保健医療と社会保障の双方の視点から、途上国の保健人材育成、病院建設や運営体制強化、社会保障制度の強化等に係る技術協力や調査を通じて、社会的弱者を含むすべての人々のウェルビーイングの向上に貢献しています。具体的には、栄養改善、保健システム強化、健康保険制度強化、生活習慣病対策、障害と開発、高齢社会対策など多岐に渡る分野で活動をしています。

主に無償資金協力や有償資金協力での施設整備・機材調達に係る調査・計画・設計・監理に対するコンサルティングサービスを提供しています。
現地調査により現状と支援のニーズを把握し、施設や機材の利用方法、維持管理についてカウンターパートと積極的な意見交換を行い、その結果を計画・設計に反映させることで、現地のニーズに合った施設や機材の整備を支援しています。