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有効利用されていない縞タコの加工・衛生管理技術と加工製品の普及・実証事業
(JICA中小企業海外展開支援事業)

プロジェクト概要

イメージ画像
対象国・地域 インドネシア
実施期間 2015年12月~2017年08月
発注者 株式会社あ印

主な活動

あ印は茨城県ひたちなか市に拠点を置く従業員約150名を抱える水産物加工会社です。同社は明治20年に伝馬船『あ印丸』を母船として海産物の販売業を創業した歴史を持つ企業で、昭和25年に煮だこに着眼して製造を開始してからは鮮魚の出荷から水産物加工へ転じて現在に至っています。最近では主力の西アフリカ産のタコ資源減少という外部環境の変化に対応するため、海外展開を視野に入れた事業展開を検討していました。
本事業ではインドネシア海洋水産省をカウンターパート機関とし、国営企業省傘下の水産会社がパートナー企業となって、マカッサル近海の縞ダコ漁獲量可能性調査、縞ダコ加工の実証、タコ加工の国内・海外販路開拓、という3つの活動を実施しました。ジョコ・ウィドド大統領が海洋国家構想を掲げていることもあって本事業の取り組みはインドネシア側関係者からも注目されており、活動を通じて①水産加工技術、衛生管理技術による食品の安心・安全、②水産加工品の付加価値向上と製品の多角化、水産品輸出に占める加工品割合の向上、③水産加工品の輸出増加による水産加工業の振興、④インドネシアのハラール・ハブ化に向けた産業競争力の向上が図られることが期待されています。
本事業を通じて、あ印は国営水産会社との間で冷凍縞ダコ30トンに係る輸出契約調印にこぎつけることができました。インドネシアでもこれを契機とした輸出水産加工品の多角化と振興化への期待が膨らんでいます。

担当者から一言

当社は外部人材として本事業に参画し、あ印のインドネシアにおける海外事業展開に係る検討をサポートさせていただきました。国営水産会社との連絡・調整、日本からの機材輸入手続き(外航、内航サービス会社との連絡等)、輸入関税の免税手続き等で苦労することも少なくはありませんでしたが、あ印関係者皆様の海外展開にかける強い想いがあって本事業は概ね順調に推移してきたものと考えています。実証事業を通して、輸入手続き、輸出契約、将来の合弁会社設立に至る法的制度の検討、日系食品・流通・銀行系コンサルタント企業からヒアリングなど生の体験を通じて得られた教訓を活かして、今後もさらに多くの日本の中小企業の皆様の海外進出のお手伝いができればと考えています。