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地域観光開発のためのパイロットモデル構築プロジェクト

プロジェクト概要

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対象国・地域 ミャンマー
実施期間 2014年11月~2017年11月
発注者 国際協力機構(JICA)

主な活動

ミャンマーには、仏教遺跡などの歴史遺産、少数民族の伝統芸術・芸能等の文化遺産、7つの国立公園やベンガル湾に面する海岸を含む自然資源など、多くの観光資源があります。ミャンマーへの外国人観光客数は2010年の民生移管以降急増しており、観光は同国の経済発展に大きく貢献する重要な産業に位置づけられています。しかし、同国の観光分野は、観光客の受入体制・制度、インフラ整備、官民観光セクターの人材育成等、多くの課題を抱えていました。国際協力機構(JICA)が2013年から2014年に実施した観光セクターの調査結果により、それらの課題をもつ重要な観光地の一つであるバガンが本プロジェクトの対象地として選定されました。バガンはミャンマー中央部に位置し、カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと共に、世界三大仏教遺跡の一つに数えられています。バガンは、2009年に約5万人であった外国人観光客が2013年には20万人に達するなど、年々外国人観光客が急増傾向にあり、ツアーや観光商品の開発、観光案内所の整備、人材育成など、改善を図る必要がありました。
私たちは、本プロジェクトにおいて、ホテル観光省をカウンターパート機関とし、関連政府機関や民間観光事業者とも協力しながら、バガンをモデル地域として、遺跡を保全しながら持続的な観光振興の促進を図るための観光開発計画(マスタープラン)づくりに加え、「観光管理・体制(含む観光商品開発、観光振興)」、「観光インフラ整備」、「観光人材育成」の3つの分野での各種パイロットプロジェクト(試験的に取り組む活動)活動を実施しています。バガン観光開発計画は他の観光地域へも適用できる地域レベルの観光計画のモデルとして作成しています。現在、ホテル観光省、宗教文化省などの政府機関が中心となり、ユネスコも協力しながら、バガンの世界遺産登録に向けた準備が進められています。私たちは、バガンの世界遺産登録に必要な「バガン管理計画」の作成への支援も行っています。

担当者から一言

本プロジェクトでは、中央、現地担当政府機関、関係機関、民間観光事業者代表者で構成するワーキンググループと協力し、提案した各種パイロットプロジェクトの実施、バガン観光開発計画の作成を行っています。観光計画の作成に携わった経験を持たない関係者も少なくなく、バガン観光計画の作成、パイロットプロジェクトの準備、実施において、ワーキンググループメンバー、地域住民やその他関係者との調整、合意形成に苦労することもありますが、パガンの観光振興を担うという強い使命感を持って業務にあたっています。今後、バガンが世界遺産登録されれば、更に観光客の増加が予想されますが、本プロジェクトで作成したバガン観光開発計画を踏まえ、官民の観光振興組織(プラットフォーム)が主体となり、バガンの観光管理、観光振興が持続的に行われることが期待されます。