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コンサルタントとして保健分野の専門性を活かす
Q:コンサルタントになったきっかけを聞かせてください。

大学では国際開発・国際協力を勉強していました。その関係もあり、大学卒業後にJICA、当時は青年海外協力隊と呼ばれていましたが、協力隊の一員としてベトナムに行きました。健康教育センターに配属され、小学校や村の診療所で健康教育活動に関わりました。それをきっかけに保健分野での専門性を身につけようと大学院に進みました。
その後は、JICAのジュニア専門員という制度を使ってJICAの本部で2年間働いた後に、JICAのケニアにおける保健分野の技術協力プロジェクトで、専門家として現地で2年3ヶ月間業務に従事しました。
縁あって当社の前身の会社であるシステム科学コンサルタンツに入社したのが2013年10月。それ以来コンサルタントとしてさまざまなプロジェクトに関わってきました。
Q:プロジェクトに関わる際に大切にしていることは?
技術協力プロジェクトは、定められた期限内に目標を達成する必要があり、その後は、先方のカウンターパート機関の方々が、主体性を持ってプロジェクトを進めていく必要があります。そのため、プロジェクト開始段階から、現地の方と一緒に計画の立案や調整を行い、共に計画を実行していくことが大切です。
また、保険分野は医療の知識も必要で、専門性を持つ方と一緒に業務を遂行することが必須です。多くの方が関わりますから、早めの相談や小まめな連絡を心がけて、メンバーの経験や知見を最大限に活かせるよう努めています。
プロジェクトをリードする立場へとジャンプアップ
Q:総括・副総括にデビューしましたね。
案件の受注は、プロポーザル内容はもとより、会社の経験値、主要メンバーである総括・副総括に対する評価の合計点が1位となることが必要です。インド国アッサム州でのプロジェクトは、副総括に私が名を連ねた3度目の挑戦ですが、はじめて1位指名をいただくことができました。
さらに、このプロポーザルを書いているときに、ウクライナ国メンタルヘルスケア調査案件の公示が出るとの情報が入ってきました。当社の別のセクターでウクライナ案件を進めていますし、グループ会社である日本工営株式会社もウクライナにも現地事務所を構えています。そして、私たちには保健分野での経験もあることから、応札をできたらいいねという話が社内でありました。私自身も、メンタルヘルスケアとがん治療の分野に近い経験があり、この分野の経験をもっと積みたいと考えていました。
誰かが総括に出てくださるなら私が副総括でプロポーザルを出したいと部長に伝えると、「齊藤が総括で部長が副統括」という話が進み、結果的にインドの副総括デビューが決まった直後に、ウクライナの総括デビューも決まりました。
産休・育休後の職場復帰もスムーズに
Q:育休後の職場復帰に不安はありませんでしたか?
コロナ期間中に2回妊娠・出産をして、育休を終えたのが2023年の9月でした。職場復帰にあたって少し心配だったのは、海外に長く出張に行けない私が入れる案件はあるのかということでした。
幸い、会社やチームの支援があり、モンゴルの案件では現地に行かずに済むポジションを作っていただきましたし、アッサム案件も現場に短い期間しか私が行けない分、総括や他のメンバーが長く現地に入ってくれています。その分、私は日本でメンバーに入っていただく大学の先生との調整をしっかりやっています。
コロナ禍で、オンラインでの調査や会議がスタンダードになったこともあり、子育てをしている人にも仕事をしやすくなってきていると思います。
